個人の就職観とは、何が根底にあるのでしょうか。
就職観を形作るものは、生育環境や、身近な人の考え方だと言われています。
労働に対してよくない印象を親が子に語っていると、ただ話を聞いていただけの子供でも、労働は嫌なことだと学習するようになります。
嫌な気持ちで仕事をしている親が、あからさまにその話を子供にしていると、子供は仕事を嫌なものだと思うようです。
未成年のうちから就職観についての言葉を聞いていると、当人のものの考え方とは別次元で、就職観ができてしまうのです。
どんな就職観を、現代の若者は持つようになっているでしょう。
企業にとって若者は、会社組織を活性化させる原動力となる存在です。
若者がどんな就職観を持っているかを知ることで、若者が魅力的に感じる職場を構築することができます。
自分の場所を自力でつくらなければいけない感覚と、自分の能力やスキルが使えるところで働きたいという就職観を持っている若者が、現代は多いと言われています。
多くの若者は、終身雇用制度が通用しなくなり、年功序列による評価もなくなった時代に、少年期を過ごしています。
そのため、彼らの価値観の中には、定年まで一つの会社で働くというモデルがないようです。
一つの企業にずっと勤めるという形が保障されていない状況では、自分のいるべき場所を働くことや、その他の方法によってつくっていきたいと思うようです。
就職観の背景にあるものは世代によって異なります。
その世代が持つ特有の就職観を理解することは、採用する側も採用される側にも必要なことです。
コメント